著作 権関係
Winny(ファイル交換ソフト)流出関係pasokon
●岡山県警の捜査資料流出(2006.3)
 岡山県警倉敷署刑事1課に勤務する40代の男性巡査長が自宅で使っている私物パソコンから2月末ごろ、事件の被害者ら約1500人の個人情報 を含む捜査資料などがインターネット上に流出したことが3日、分かった。パソコンがウイルスに感染、巡査長が利用していたファイル交換ソフト 「ウィニー」を通じて流出したとみられる。 同様の情報流出が相次いだことを受け、県警は昨年11月から自宅で使用する私物パソコンについて ウィニーの使用を禁止していた。監察課は内部規定違反とみて、巡査長から事情を聴き詳しい経緯を調べている。
●TBS番組出演者のデータ流出(2006.3)
TBS系の人気番組「さんまのスーパーからくりTV」の 元アシスタントプロデューサー(AP)のパソコンが、ファイル共有ソフト「Winny」 の暴露ウイルスに感染し、番組出演タレントの住所や連絡先とみられる個人情報や、「ご長寿早押しクイズ」に出演したお年寄りたちの住所一覧など、 大量の内部情報が流出していたことが15日、分かった。官公庁などで相次いだ情報流出が、ついにマスコミにも伝染した。 今回、流出したのはフロッピーディスク47枚分ものファイルで、番組内部情報のほか、元APの公私を含めたメール、元APが他局も含めて放送局な どへ提出したとみられる企画書、イベントの情報、旅行の写真などが含まれている。流出元が元APのパソコンとほぼ断定できるのは、同時に元AP の経歴書まで流出しているためだ。そこには、元APが同番組での仕事に昨年4月末まで従事し、その仕事の内容は〈主にスポンサー・プロダクション などとの連絡・交渉など〉だったと書かれている。今回の流出情報で特に深刻なのは、多くの個人情報が含まれている「からくり関係」と題された ファイルにある同番組の内部資料だった。
●小学校のデータ流出(2006.3)
 群馬県沼田市教委は8日、同市立小学校1校の通学班名簿、教職員名簿など470件、延べ738人分の個人情報がインターネット上に流出したと発 表した。 市教委によると、流出したのは、児童らの氏名と住所、顔写真、教職員の電話番号、歴任校などのほか、児童同士のもめ事などに関する計 10人分の指導記録データなど。2005年6月、業者が同校のパソコン記憶装置を修理のため持ち帰り、私用パソコンに接続した。その際、ファイル 交換ソフト「ウィニー」を通じてウイルスに感染し、流出したらしい。
●自衛隊法上の「秘密」に該当するものを含む海上自衛隊のデータがインターネット上に流出(2006.2)
自衛隊法上の「秘密」に該当するものを含む海上自衛隊のデータがインターネット上に 流出した問題で、流出元は佐世保基地の護衛艦「あさゆき」で 通信業務を担当する海曹長の私物パソコンであることが23日、海自の調査で分かった。海曹長はデータ複製などの許可を得ておらず、海自は海曹長ら の処分を検討する。防衛庁も今回の事態を重視し、近く委員会を設置。原因究明やデータ流出による影響を詳しく調べるとともに、再発防止策を検討する。
●教員採用など「お願い状」県議口利き2ちゃんねる流出(2006.1)
自民党愛媛県県議のパソコンから、支持者の子弟の就職試験に際して便宜を図るよう口利きし、県教委や地銀幹部に送った「お願い状」など3通が、 インターネットの掲示板「2ちゃんねる」に流出していることがわかった。県議は、読売新聞の取材に対し、これらの文書を自らパソコンで作ったこと を認めており、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」を介した「暴露ウイルス」に感染したため、文書が流出したとみられる。 支持者らからは、同県議の選挙区の有権者名簿3万人分と支援者の名簿1200人分もネットに流出している、との苦情も出ている。 県議によると、「お願い状」など3通は、支持者の依頼を受けて、昨年2〜7月にかけて作成。教員採用に関して県教委幹部に配慮を求めた「お願い状」 と、その謝礼を断る文面のほか、地元の銀行頭取に、自らの支持者の子弟の就職に際して便宜を図るよう依頼した文書などが、子弟の実名入りで含ま れていた。教員採用でのお願い状には「父親は同級生で、いろんな苦労を一緒にして参りました。ご配慮いただけますよう切にお願い申し上げます」な どと記し、県教委幹部あてに郵送した。しかし、この子弟は不合格になったという。 県議は謝礼について「郵送の切手代を除き、(支持者に)送り返した。受け取っていない」と釈明している。 ウィニーは、パソコン同士で画像などのデータを共有するソフト。共有ファイルにまぎれ込み、パソコンのデータを勝手にコピーする暴露ウイルスの 影響で、銀行の顧客情報や空港の暗証番号が流出するなど問題になっている。
●有名学習塾講師が、児童・生徒の成績や偏差値、通学する学校の通知表など約1600人分以上の個人情報をネット上に大量流出(2005.12)
福岡市の有名学習塾講師が、児童・生徒の成績や偏差値、通学する学校の通知表など約1600人分以上の個人情報をネット上に大量流出させたことが 16日、分かった。講師はこのほか、自ら収集したお恥ずかしいエロ動画も大放出。 個人情報が流出したのは、ヒューマンネットワーク(福岡市)が運営する学習塾「九大進学ゼミ」箱崎校(東区)に勤務する男性講師。 流出は、英語と社会を担当する講師の私物パソコンにファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」を通じ、「仁義なきキンタマウイルス」が感染 したことが原因だった。流出したデータは、塾の運営方針や学生講師の名簿、給料明細といった機密文書や、児童・生徒の実名が約1500人分も記された 塾受講料未納者リストなど、全部で1000点を超える。箱崎校に通う児童・生徒約100人のデータはさらに深刻で、住所、実名、電話番号はもちろん、 中学の定期テストの点数や通知表の評定、塾テストの偏差値までネット上に漂っている。
●銀行パスワード流出、50万円被害 交換ソフトの影響か(2005.10)
ジャパンネット銀行は、パソコンでファイル交換ソフトを使っていた顧客のパスワードが盗まれ、約50万円が他口座に移されたとみられる事例が発生 したとして、22日までにホームページで警戒を呼びかけ、同じ内容のメールを約120万人の全顧客に送った。同行によると17日、顧客から「口座 を操作していないのに約50万円が他の人の口座に振り込まれていた」と連絡があった。この顧客はファイル交換ソフトを導入していたパソコンに、 IDとパスワードを記憶させていたという。同行は顧客のパソコンが、ファイル交換ソフトを通じて何らかのウイルスに感染した可能性があるとみてい る。パスワードなどの管理や、ファイル交換ソフトの環境設定に注意するよう呼びかけている。
●ファイル交換ソフト「ウィニー」を通じて、564人分の顧客情報が流出(2005.9)
アメリカンファミリー生命保険(アフラック)は7日、ファイル交換ソフト「ウィニー」を通じて、宮崎県西都市の専業代理店のパソコンから、 564人分の顧客情報が流出したと発表した。流出時期は4月4日〜9月29日の約半年間。名前や電話番号などの情報が流出し、うち79人分 はがんなどの病歴、2人分は銀行口座の番号も含まれていた。代理店の従業員が私的にウィニーを組み込んだ業務用パソコンが、コンピューター ウイルスに感染。本社サーバーから呼び出したデータが、インターネット上に流出し続けていた。9月下旬、ウィニー利用者から同社に通報があ り発覚。顧客情報の不正利用などは、現時点では確認されていないという。
●捜査情報、ウィニー経由でネット上に 愛知県警巡査(2005.6)
愛知県警は24日、東海署地域課で交番に勤務する巡査(29)が捜査情報の入った個人所有のパソコンを自宅で使った際、ファイル交換ソフト 「Winny(ウィニー)」が悪用され、その内容がインターネット上に流出したと発表した。県警は同日、この巡査を戒告処分に、上司の警部補 を所属長注意とした。県警監察官室によると、巡査は許可なく03年9月から今年にかけて個人所有のパソコンを業務に使っていた。捜査情報などが 入っていたこのパソコンを自宅でインターネットに接続したところ、ウィニーを悪用するウイルスに感染し、パソコン内に入っていた情報が流出した という。巡査は日ごろから個人的にウィニーを利用していたらしい。流出したのはこの巡査が担当した、主に自転車盗や車上狙いなど4事案の窃盗事 件に関する捜査報告書や供述調書など7件。名前や生年月日、住所など6人分の個人情報が含まれていたばかりか、容疑者の情報もあったという。 今年4月、流出した内容を添付した電子メールが外部から県警本部あてに送られてきて発覚した。県警は、これまでに京都府警や北海道警などで同様 の捜査資料流出があったことから、管理の徹底を指示していた。その中で、今回の流出が起きた事態を重視し、過去の同種事案より重い懲戒処分とし た。個人情報が流出した当事者にも謝罪した。県警の首席監察官は「このような事案を発生させ、県民に深くおわびする。今後、業務管理を徹底し、 再発防止を図る」と陳謝した。
●「ウィニー」をパソコンに導入し情報流出(2005.4)
湯沢市民1万1255人の個人情報がインターネット上に流出した問題で、ウイルスに感染し、流出元になったとみられる湯沢雄勝合併協議会の公用 パソコンが、3月22日の合併後に行方不明となっていることが27日、市の調査でわかった。市は当初、「パソコンはすでに初期化し、別部署で使って いる」と説明していた。市は、このパソコンを使用していた元総務班長から事情を聞く方針。市によると、合併協で使用していたパソコンは計13台で、 元班長がネットワーク管理者を務めていた。現在、流出元とみられるノートパソコン1台を含む2台が行方不明という。総務課長は「発覚した当初は情報 が交錯していた。備品管理がしっかりしていなかったと言われても仕方ない」と話している。 情報流出の原因は、元班長が無断でファイル交換ソフト「ウィニー」をパソコンに導入し、ウイルス感染したためとみられている。
WinMX(ファイル交換ソフト)関連(2002〜)pasokon
●WinMXとは 
 WinMXは、インターネットに接続された不特定多数のパソコン同士でファイル共有を可能にするソフト。従来と違い、サーバーにファイルを置いてダウンロードする 方法でなく、個人同士でファイル交換を行なえるので「ファイル交換ソフト」と呼ばれている(実際にはコピーしている)。  WinMXは、インターネットや雑誌付録のCDから簡単に取得できる。これを利用して、著作権の発生するものを勝手にコピーすれば当然、 著作権を侵害することになるはずです。現行の法律では、著作権侵害者は刑事罰として、3年以下の懲役または300万円以下の罰金が課せられる。
ここ最近、インターネットのWebサイトから流出した個人データが、これを使ってダウンロードされている。
> ●ついにWinny開発者、逮捕(2004.5)
京都府警がWinny開発者の東大助手を著作権法違反ほう助容疑で逮捕した。プログラム開発者が著作権法違反のほう助に問われるのは初めて。 京都府警は5月10日、P2Pファイル共有ソフト「Winny」を開発し、ユーザーが著作物を違法複製できるようにしたとして、著作権法違反ほう助容疑で 大学院助手の男を逮捕した。プログラム開発者が著作権法違反のほう助に問われるのは国内初。P2Pソフトの開発者が権利者側から民事訴訟を起こされた 例はあるが、「著作権法違反をほう助した」などとして刑事事件の対象になるのは世界的にも極めて異例。
●Winnyを使い、人気ゲームソフトをインターネット上で違法公開し少年を起訴(2004.2)
ファイル共有ソフト「Winny」を使い、人気ゲームソフトをインターネット上で違法公開したとして、 京都府警に逮捕、家裁に送致された松山市の少年が検察官送致(逆送致)され、 京都地検が著作権法違反の罪で起訴したことが12日、分かった。 社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(東京)によると、 同法違反の罪で少年が起訴されるのは珍しい。 京都地検は「少年だが被害件数も多い。19歳という年齢も考慮し、起訴が妥当と判断した」 と話している。初公判は19日に京都地裁で開かれる。 起訴状などによると、少年はWinnyを使い昨年9月11日から翌日にかけて、 ゲームボーイアドバンス用の人気ソフト「スーパーマリオアドバンス」など 計26本のデータをネット上に公開。 不特定多数が自由にダウンロードできる状態にして、各ソフトの著作権を侵害した。
●ファイルローグで支払い命令(2004.1)
インターネット経由で音楽ファイルを無料交換できるサービス「ファイルローグ」を めぐり、日本音楽著作権協会とレコード会社19社が運営会社「日本MMO」(東京)に3億6000万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は17日、 計約7100万円の支払いを命じ、サービスを差し止めた。音楽ファイルのネット交換をめぐる初の訴訟で、日本MMOは昨年4月の仮処分 決定を受けてサービスを停止し、今年1月の中間判決は著作権侵害を認定。今回の終局判決は損害額の算定が争点だった。 判決理由で飯村敏明裁判長は「ダウンロードされたファイル(曲)数を特定できない場合は、送信可能となっていたファイル数から使用料を算定するのが 合理的」として、米国の音楽配信サービス料金などを基に1ファイルの月額使用料は2000円が相当と判断した。
●Winnyで逮捕者(2003.11)
 インターネットを通じ個人のパソコン同士でやり取りするデータ交換ソフト「Winny」を使い、映画やゲームソフトをネット上で公開したとして、 京都府警ハイテク犯罪対策室は27日、群馬県在住の容疑者と松山市内在住の少年を著作権法違反(公衆送信権の侵害)容疑で逮捕した。 Winnyは、映画や音楽を無料ダウンロードでき、特定のサーバーを経由せず発信源などの特定が困難なため、関連業界が問題視していたソフトで、摘発は全国初。 Winnyは製作者らのホームページで無料配布されていたが、府警は同日、関連先として国内の製作者宅も家宅捜索し、HPも閉鎖された。 調べによると、容疑者は9月25日ごろ、Winny経由で、自宅パソコンから米映画「ビューティフル・マインド」を、少年も同12日ごろ、任天堂のゲームソフト 「スーパーマリオ・アドバンス」を自動送信できる状態にし、著作権を侵害した疑い。2人は「ネット社会で認めてもらいたかった」などと、容疑を認めている。 コンピュータソフトウェア著作権協会によると、Winnyの利用者は全国で約24万6000人という。
●ファイル交換ソフトでプライバシー侵害(2003.9)
インターネット上で不特定多数の人とデータを交換し合うファイル交換ソフト「WinMX」を使って、名前や住所、電話番号などを無断で公開された2人が、 発信元を突き止めるため、プロバイダー責任制限法に基づき、接続業者「パワードコム」に発信者情報の開示を求めた訴訟で、東京地裁は12日、 発信者の住所と氏名の開示を命じた。裁判長は「プライバシーを侵害されており、法が定めた開示要件を満たす」と認めた。 原告側弁護士らによると、掲示板に中傷するような表現を書き込んだ人物の情報を開示するよう命じた判決はあるが、ファイル交換ソフトを巡る判決は初めて。 争点はファイル交換ソフトによる発信が、プロバイダー法の定める情報開示の要件を満たすかどうかだった。パ社側は「法の対象外」と主張したが、判決は 「発信者はソフトの使用者なら誰でもデータを取得できる状態にしており、法の定めた『不特定の者への送信』と言える」と認定した。 原告は昨年5月、エステサロン「TBC」のホームページから個人情報が漏えいした被害者約3万人のうちの2人。 流出した情報がネット上でやり取りされ、被害が拡大するのを防ぐため、TBCの支援を受けて提訴した。TBC側は今回の訴訟を含め、 同種の訴訟を全国で10件起こし、うち2件は和解している。 原告側の弁護士の話 ファイル交換ソフトを使用した発信者の個人情報も開示されることが明らかになった。匿名性のかげに隠れ、 プライバシーを侵害する行為が大幅に抑止されるだろう。
●Win-MXでコピーしたソフトを販売(2003.8)
パソコン間でデータを送受信できる「ファイル交換ソフト」を使い、ワープロソフトなどを不正に入手し、ネットオークションで販売したとして、 京都府警は23日、同府城陽市容疑者を著作権法違反の疑いで逮捕した。調べでは、容疑者は、交換ソフト「WinMX」を使い、無料で入手した ワープロソフトなどの海賊版を作成。1月22、24日、福岡県の男性ら2人に計約6千円で販売した疑い。府警は、同容疑者の自宅から映画や音楽など の海賊版ソフト約1200枚を押収。同容疑者が昨年12月からの2カ月間で約20万円を稼いだとみている。
●ネット上で「千と千尋」の海賊版(2002.4)
 大ヒットしている宮崎駿監督のアニメ映画「千と千尋の神隠し」の全編や「もののけ姫」や違法コピーが、インターネット上で大に流れている。東南アジアなどの映画館でこっそり撮影されたコピーが、多量のデータを送受信できる高速通信「ブロードバンド」の普及やWinMXなどのファイル交換ソフトの利用により増加したと思われる。
 東南アジアなどの映画館でデジタルビデオ撮影し、圧縮しデジタル化したものをネット上に流した可能性が強い。
 
●WinMXを利用してビジネスソフト不正コピー(2001〜)

 京都府警ハイテク犯罪対策室は、ファイル交換ソフト「WinMX」を使用し、ビジネスソフトなどをインターネット上に共有状態に置き、著作権を侵害いたということで、東京都の19才の男性と埼玉の20才の専門学校生を著侵害行為の疑いで逮捕した。19才の男性は、「フォトショップ」「一太郎」などのビジネスソフト100点700万円相当のファイルをインターネット上で共有状態にしていた。さらに20才の専門学校生は、音楽CDから作成したMP3ファイルなども置いていた。公衆送信は「公衆によって直接送受信されることを目的として無線通信または有線電気通信の送信を行なうこと」と定められており、同法では著作物を公衆送信する行為、公衆送信可能な状態に置く行為について、著作者が占有する権利(著作権)を有すると規定している。 この行為は、著作権侵害にあたる。
 京都簡易裁判所は4月26日、ファイル交換ソフト「WinMX」を使ってビジネスソフトを無断で交換していたとして、埼玉県さいたまの専門学校生(20歳)に対して、罰金40万円の略式命令を下した。

●ファイルローグ(ファイル交換ソフト)差し止め(2002.4)

ファイルローグとは、 「日本エム・エム・オー」(MMO、東京都八王子市)から配信されている、ピアツーピア型のファイル交換ソフトである。WinMXと同類のソフトである。Javaで作成されており、WindowsやLinuxのOSで利用可能である。MP3の音楽ファイルに限らず、どのようなデータも交換できる。利用方法としては、ユーザがMMOのサーバにファイルリストを登録し、それを閲覧しほしいファイルを検索した別のユーザが、 直接、登録したユーザとファイル交換するものである。ファイル交換そのもの通信には、サーバを介さない。
 大手レコード会社19社と日本音楽著作権協会(JASRAC)は、2月に、ファイルローグ配信差し止めと、19社が約1億5,100万円、JASRACは2億1,433万円の損害賠償訴訟を日本エム・エム・オー社に求め、東京地方裁判所に提起した。それに対して、東京地方裁判所は、2ヶ月という早い判断で、音楽CDの送信可能化の主体であり、「ファイルローグ」ユーザーと共に送信可能化権を侵害している、と認め、差止め命令を下した。
 常時、市販の音楽CDなどからコピーされた7万件余りの音楽データが自由に交換できる状態であったようである。MMO側は、この結果は、個人の情報発信のインフラを止めるもので、抗告する予定である。

●JASRACが著作権違反100サイトを停止(2003.2)
日本音楽著作権協会(JASRAC)は、昨年施行されたインターネット接続業者(ISP)の責任範囲などを定めた「プロバイダー責任法」を活用、 ネット上で違法に音楽や歌詞を配信していた102サイト(1月末現在、配信曲数約7400)を、閉鎖か配信停止に追い込んだことを17日、明らかにした。  JASRACは昨年10月以降、違法サイトを独自調査で確認し、その契約ISPに配信防止措置を要請。ISPがサイト閉鎖などの強い対応をとっている。 以前は同様の措置は難しかったが、著作権法違反サイトを削除してもISPが損害賠償責任を問われない規定を盛り込んだプロバイダー責任法により、 一気に対策が前進した。  停止対象サイトには「MP3」形式などの曲のほか、歌詞の違法掲載も約1割。「現在も毎週、7−8サイトをISPに通知している」という。  ISP業界などは責任法成立に合わせて作った「ガイドライン」に基づき昨年9月、JASRACを著作権侵害を確認できる「信頼性確認団体」に認定。 ガイドラインは、ISPが同確認団体の通知を受けた場合「速やかに削除などの措置を講ずる」と定めている。  確認団体には1月末に認定された日本レコード協会など9団体あり、同様の違法サイト撲滅の動きが強まりそうだ。
cd ちょと著作権のお話
従来のテレビやラジオでは、一方的に送信を行っていた。これは、著作権法の「公衆送信権」として守られていた。しかし、インターネットが普及し、 一方的な情報の伝達ではなく、必要な時にアクセスして情報を得る(インタラクティブ送信)時代になってきた。情報をサーバにアップした側は、直接送信を していない状態であり、従来の著作権法の適用外にあった。1998年より、ファイルをアップロードをして送信可能な状態にしただけでも著作権の侵害にあたるよう になった。

他の著作権関連
●高校生が Windows XP 海賊版を販売(2004.3)
コンピュータソフトウェア著作権協会 (ACCS)が2004年3月2日に発表したところによると、青森県警生活保安課と情報管理課、五所川原署は 同日、インターネットの掲示板を使って海賊版ビジネスソフトウェアなどを販売していた青森県の男子高校生18歳を、著作権法違反の疑いで 青森地検弘前支部に書類送検した。 男子高校生は2003年12月25日ごろ、東京都内の男性会社員にCD-R 2枚に無許諾でコピーした「Microsoft Windows XP」と 「Microsoft Office XP」を、3,000円で郵送販売したとのこと。 事件の発覚は、2003年12月に青森県警のホームページ経由で寄せられた匿名情報がきっかけで、同署では、今年2月5日に高校生の自宅を家宅 捜索し、ソフトウェアをコピーした CD-R 約540枚などを押収している。捜査によると高校生は、2003年9月ごろから掲示板に海賊版販売を告知、 ビジネスソフトウェアやアダルトゲームソフトウェアを郵送販売していた。
●テレビ番組を違法に複製 松山の男宅を家宅捜索(2002.12)
愛媛県警生活保安課などは9日、著作権法違反の疑いで松山市松末町の男の自宅を家宅捜索した。 調べでは、男は10月中旬ごろ、海賊版をインターネットで有料送信するためテレビ番組を複製、送信可能な状態にして著作権を侵害した疑い。 NHKと民放各社が告訴していた。 男は既に、大河ドラマや人気バラエティー番組をコピー。米国から会員向けに流していたという。 同課などは今後、関係者を事情聴取。複製の実態を詳しく調べる。
●写真集から8000枚の写真をWebに掲載し逮捕(2002.9.2)
警視庁生活安全課は、東京都の男性を著作権法違反(公衆送信権の侵害)の容疑で逮捕した。男性は、1996年頃から モーニング娘や上海のアイドルの写真集からスキャナでとり、Web上に約8000枚の写真を掲載していた。直接の容疑は、 上海のアイドルの写真集の著作権侵害容疑である。

●ヤフオクでWindowsXP販売で逮捕(2002.8.28)
岡山県警は、著作権法違反(複製品の頒布)の容疑で、岡山県内の男性を逮捕した。容疑者は、ヤフーオークションで、WindowsXPなどを コピーしたCD-Rを約1万円で、販売し著作権を侵害したもの。オークションで購入した人が、不正コピーされたものであり、警察に届け出 わかった。容疑者は、同様なコピー版の販売で100万円以上の利益をあげていた。

●大学のWebサイトからダウンロード(2002.6)
松山大学の学生の個人ディレクトリーにMP3の音楽ファイルがダウンロードできる状態にあった。また、同様の内容が早稲田大学でも 発生していた。東大では、ソフトウエアがダウンロード可能な状態にあった。いずれも、該当のサイトを大学側が閉鎖した。
学生の著作権に対する認識のなさにも問題があるが、大学側のこれに関する教育・管理も問われる。

●他のホームページ拝借で書類送検(2002.5)
大阪府内の男性が作成した、日本語約7000語のオリジナル辞書ホームページの一部を、東大阪市の会社員が無断で一部をコピーし、 自分のホームページに無断で掲載していた。再三、削除依頼のメールを男性が送っていたが、無視し続けたため、告訴した。 それを受け、大阪府警が著作権法違反で会社員を書類送検した。このようなケースで、書類送検されたのは始めてである。

●コピー防止機能つきCD発売(2002.4)cd
 大手レコード会社のエイベックスは、不正コピーに対抗するため、3月中旬に国内のレコード会社で初めてコピー機能を付けた作品を売り出した。また、9月末をめどにすべての新譜CDにパソコンでのコピーを防ぐ機能を付ける予定である。コピー防止機能は、パソコンに取り込めないため、CDレコーダーを使って録音用の「生CD」にコピーしたり、インターネットで配信したりできない仕組み。カセットテープやMDには従来通り録音できる。
 これに関しての東京でのアンケートでは、積極的に賛成はできないが仕方がないという意見が、半数を占めている。

●ネット掲示板の書き込みも著作物(2002.4)

 ホテルに関する情報を「ホテル・ジャンキーズ」(光文社)という掲示板に書き込み、その内容が「世界極上ホテル術」という本に引用された。無断で引用されたということで、262万円の損害賠償をもとめた裁判で、本の販売と禁止と114万円の支払いを命じた。その理由としては、見聞きしたりしたホテルやレストランの情報を書き込んでおり、その内容は有用なものが多く創作性を認めた。引用の際、光文社が同意を得ていない点も指摘した。 

●goo.co.jpってgoo?(2002.4)

日本知的財産仲裁センターが、NTT−Xの訴えに基づいて、「ドメイン名goo.co.jp」所有の会社に対してドメイン名移転を命じていたことに対して、この会社が裁判所に使用権の確認求めていた。「goo」は有名な検索サービスでNTT−Xが、運営しており「ドメイン名goo.ne.jp」で運用している。1996年に「goo.co.jp」を取得したこの会社は、「goo」のサービスが始まり、この会社のサイトに間違ってアクセスする数が増えた頃に、普通の情報サイトから有料アダルトの入り口として変えていた。裁判所は、先にドメイン名を使っていても不正に使用した場合は、権利は保護されないケースがあるとして業者の請求を棄却した。

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